ココアとホットチョコレートのお話

これまたわりと人気のあった珈琲店主時代のブログの記事です。


海外(特に欧米)からのお客様に「ホットチョコレートはないの?」という質問を受けることが度々あり,その際には「ココア」をご提供してご満足いただいたのですが,そういえばアメリカのカフェだとメニューに「Hot Chocolate」はあっても「Cocoa」はあまり見かけないですよね。(恥ずかしながらヨーロッパに行った経験がないので,アメリカの話しかできないのですが)


でも,日本の喫茶店(カフェ)では「ホットチョコレート」と「ココア」の両方をメニューに載せている店もよく見かけます。

 

そもそも「ココア」と「ホットチョコレート」って厳密にはどういう違いがあるのでしょうか?


まずはインターネットで調べてみよう。。。。と思ったら,いきなり結論が出ちゃいました。「日本チョコレート・ココア協会」(こんな協会が存在することを初めて知りました)のHPにある記載によると,

 

「ココア」と「ホット チョコレート」の用語の厳密な区分はありません。慣用語として使われることが多いようです。人によっては、「ホットココア」は、飲みやすくするために、カカオ豆中のココアバターを減らした粉末ココアから作られ,「ホット チョコレート」は、ココアバターをより多く含んだクーベルチュールチョコレートから作られる,としています。しかし,一般的には粉末ココアから作られるものも「ホットチョコレート」として販売する例が多いと考えられます。 


とのこと。なるほどねぇ。。とてもわかり易い。


基本は同じモノであるが,敢えて区別するとすれば


・固形のチョコレート(ココアバターを含むモノ)から作る=ホットチョコレート 

・ココアバターを減らした粉末ココアから作る=ココア 

 

の違いだということですね。普段飲むには「ココア」の方が飲みやすそうですが,もの凄く寒いときや疲れたときにはココアバターを含んだ(油分の多い)「ホットチョコレート」の方が良さそうな感じです。。