ホットドッグの語源のお話

珈琲店経営時代,フードメニューとして珈琲とセットで人気があったのがこだわりのソーセージを使った「ホットドッグ」でした。

 

ところが,店のメニューとして提供しながらも,ご来店いただいたお客様から「これって何でホットドッグって言うの?」という大変素朴でストレートなご質問を頂戴したときに即答することが出来ず。。

 

営業時間終了後に慌てて検索してみたところ,なにやら複数の説があるようですね。。

 

どれも単一では決め手に欠けるというか,今ひとつ説得力のない説が多いのですが,幾つかのサイトで掲載されていた説を総合してみると,

 

1.もともとドイツでフランクフルトソーセージ(中でもやや短めのもの)

  のことを,その形状からダックスフントソーセージ(dachshund sausage)

  と呼んでいた。

 

2.1900年頃のニューヨークにおいて,ドイツ系移民の人々は,この「ダックス

  フントソーセージ」にマスタードとザワークラウトをつけて売り歩いていた。

 

3.当初は手が汚れるのを防ぐために白い手袋を渡したり,紙に包んで渡したり

  していたが,あるソーセージ売りが親戚のパン屋にソーセージ用の細長いパ

  ンを焼いてもらうように依頼し,それにソーセージを挟んで売るようにした

  ところ,またたく間にそれが普及した。

 

という背景のもと,

 

4.1901年4月ニューヨークのポロ競技場にて。  

  その日あまりにも寒かったために,熱々のソーセージをパンに挟んだ「ダッ

  クスフント・ソーセージ」が売れに売れており,それを見たたニューヨーク

  ジャーナル誌のスポーツ漫画家が,「Hot dachshund!」と声高に売られて

  いた,その「パンに挟まれて湯気を立てているソーセージ」の漫画を描いて

  紹介した。だが,その漫画家は「dachshund」の綴りがわからず,その漫画

  の中で「Hot dog」としてこれを紹介。

 

5.この漫画が普及し,その漫画に描かれていた「パンに挟まれた熱々のソーセ

  ージ」のことを「ホットドッグ」と呼ぶようになった。

 

といった感じでしょうか?

 

諸説の中には,

 

ドイツ系移民のソーセージ売りを快く思わない人々が,皮肉たっぷりに「あのソーセージには犬の肉が使われている」と揶揄したことが始まり

 

というような説もあったのですが,これはあんまりですよね。