産業カウンセラー養成通信講座のお話

11/06/04

 

実は現在,交流分析の勉強の他に「産業カウンセラー養成通信講座」も受講中です。


これはその名の通り,「産業カウンセラー」の資格を取得するための講座で,基本的にテキストを読んで課題を通信で提出することがメインになりますが(1年間),それとは別に2ヶ月に一度,2日間×6回=計12回の実習を受けることが必要になります。


その2日間は9:00-17:00までみっちりカウンセリングのロールプレイング漬けのかなりハードな実習になるのですが,これがなかなか勉強になるんです。


今日までに12回中7回の実習を受けています(明日=11/06/05が8回目の実習です)が,その中で個人的に一番インパクトを受けた実習が「影の役」のロールプレイング。


これは何かと言うと,カウンセラー役とクライエント役の他にクライエントの「影の役」を演じる人間がついて,この「影の役」の人間は,同時通訳の要領でクライエント役の話す内容を一言一句逃さないように再陳述する。。というロールプレイングなのです。


これ,やってみると驚きますよ!一言一句逃さずに再陳述するためにはクライエント役の発言を頭で理解しようとしていてはダメです。それだとすぐ追いつけなくなってしまうのです。


つまり,頭で理解しようとせずに,何も考えず機械的にオウム返しをし続けることが必要になるのです。


ただ,これでは当然ながらクライエント役の「話の内容」は頭に入ってきません。でも,不思議な事に「話の内容」は理解していないハズなのに,クライエント役の「感情の動き」が手に取るようにわかるようになるのですよ!


やってみて本当にビックリしました。カウンセリングで強調される「相手の心に寄り添う」ということが,相手のことを「頭で理解しようとする」こととはまったく別のことであることを見事に体感することが出来るのです。


カウンセラーになるつもりのない方でも,「聴き上手」になるためには一度試してみると「目からウロコが落ちる」かもしれませんよ。