カフェインの致死量のお話

皆様も良くご存知のように,コーヒーの成分の一つである「カフェイン」には中毒性があることも事実であり,「大量摂取」が身体に有害であることも間違いありません。


でも,その「大量摂取」ってどのくらいのことをいうのでしょうか?


で。。例のごとく「ふつふつ」と沸きあがってくる知識欲にまかせて調べてみたところ,


UMIN(大学病院医療情報ネットワーク = University Hospital Medical Information Network)というサイト( http://www.umin.ac.jp/ )を発見。


その中の

 

■中毒時の対応に関する情報(中毒情報)について

 

という項目の中にカフェイン中毒に関するデータがありました。


それによると,


カフェイン中毒の主な症状には


・中枢神経  :興奮,痙攣,脳浮腫,反弓緊張,上方偏視,硬直

・循環器   :頻脈,不整脈,血圧降下,循環不全

・消化器   :嘔気,嘔吐,腹痛,吐血,胃腸障害

・電解質(代謝):水分,電解質の喪失から低ナトリウム血症,高血糖


といったものがあり,


◆中毒量 成人中毒症状発現量 約0.5~1g

◆致死量 ヒト経口致死量   3~10g


だとのこと,これを,「深煎りのコーヒー100mlあたりのカフェイン含有量86mg」とし,さらに「コーヒー1杯を120ml」で計算してみると


◆中毒発現量 約 4.8杯~ 9.7杯

◆致死量  約29.1杯~96.9杯

 
ということになります。


代謝により,3.0~7.5時間で毒性(?)は半減する(成人の場合)らしいので,それを考慮すると,致死量(=短時間にコーヒー30杯~100杯)を飲むことはまず考えられませんが,中毒発現量(5~10杯)ってのは思ったほど法外な量ではないんですね。。


いやぁ。。勉強になりました。勿論代謝には個人差がありますが,この数字は覚えておいて損はなさそうですね。


1時間で3~4杯程度であればわたしの場合決して珍しくないですが(それで体調不良を感じたことは一度もありません),この程度でも中毒症状が現れてしまう人が中にはいるのかも知れません


ちなみに,カフェイン含有量は深煎りのコーヒーよりも浅煎りのコーヒーの方が多いですし,最近流行のエスプレッソはさらに多いらしい(※)ので,浅煎りのコーヒーやエスプレッソを良く飲む方はお気をつけください

(※)フジテレビ総合研究所の調査結果によるコーヒー100mlあたりのカフェイン含有量
・深煎りコーヒー  86mg・浅煎りコーヒー  94mg・エスプレッソ   273mg * 


 *ほかのサイトでエスプレッソも他のコーヒーとカフェイン含有量は変わらないっていう  

記述を見た記憶があるのですが,少なくともこの調査結果を信じるとかなり多く含んでますね(参考URL http://www.fcg-r.co.jp/research/reporttv/20030510topic.htm

何事も「ほどほどの適量」をきちんと自覚して守ることが重要だということになるんでしょうね。